かけがえのない結婚生活のために
結婚生活 その愛と苦しみ
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結婚への心構え

結婚 人間関係

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1. 男と女の理解の仕方・その違い
結婚生活への心構えとして、男と女の心の傷つきやすい部分は違う、ということをはっきりと理解しておく必要があります。
男と女の間にはさまざまなトラブルが起こります。そうしたトラブルの中でもどうしても理解しにくいものもあります。
「なぜこんなことであんな怒られ方をしなくちゃいけないんだろう?」と思ったことはありませんか。それは男性であること女性であることの特性をよく理解していないから理解出来ない場合もあるのです。


男性も女性もともに自分を認められたいと思っています。でも思いは同じでもその中身にはかなりの違いがあります。
男性は自分のどこを認められたいのでしょうか?
一般的に男性は自分の能力や男らしさを認められたいのです。そのために社会的地位などを強く求めると言われています。会社のなかで同期の中で自分だけ肩書きがつかないと大変な不安になります。その場合、昇給より肩書きの方にズッと価値を感じます。
つまり男性は社会から認められたいのです。社会から認められることで自分の存在意義を感じます。男性のプライドと弱点は実にここにあります。


女性は男性のここのところの気持の強さがよくわからないので、平気で「ダメな人ね!」とか「どうして出来ないの」などと言います。女性にしてはその場の感情をぶつけただけのつもりでも、言われた男性にとっては許しがたいほど傷ついている場合があります。


一方、女性は自分のどこを認められたいのでしょうか?
一般的に女性は自分の女らしさを認められたいのではないでしょうか。かわいいね、きれいねとか素適ねとかやさしい人ねとか、つまり男性から自分の女性らしさを認められることで、自分の存在意義を感じるのではないか思います。推測ですけど。
男性は自分があまり気にならないものだから、「おまえは色が黒いな」とか「鼻ペチャだな」とか簡単に言ってしまいます。女性の傷ついている大きさも知らないで。


人は自分の物差しで相手を見ますと、相手の反応が意にそぐわないと相手を悪く見て感情を波立たせます。人は自分ではありません。特に心が傷ついたり、感情的になる部分は、その人の生い立ちや性別により微妙にそして深く異なります。結婚生活に入りますと、恋人時代と異なり、 遠慮のない近しい間柄になりますので、心の深層にある生の感情や思いが出てきやすくなります。夫は妻に母との葛藤の部分を重ね、妻は夫に父との葛藤の部分を重ねたりします。


男と女のトラブルでは、ほとんどの人が相手の心が傷つくポイントがまったく違うことに気がついていないように思えます。
この違いに気がつかないと、男と女という人間関係を理解することは到底出来ないのではないでしょうか。

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2. 結婚のもたらす影響
女性にとって結婚は一生の大事だと言われています。
しかし最近ではその大切な結婚を軽く考える人が増えてきたような気がします。例え軽く結婚をしても、その結婚でもたらされるさまざまな心の葛藤は、当事者の人生に重くのしかかることに変わりはありません。
結婚における夫婦の人間関係は、さらには二人の間に出来た子どもの人生に、その運命に根本的な影響を与えます。結婚をするにはしたけどうまくいかなかった、ではすみません。結婚生活の不幸な人間関係は、子どもを不幸に突き落とします。


安易な気持で結婚に入りますと、「好きだ、愛している」という情熱期間が過ぎますと、優しかったはずの夫が身勝手な人に変わったり、しとやかな物分りのいい妻がわがままな人に変わっていったりします。恋愛時代の精一杯自分のいいところを見せようとする努力をしなくなり、そのままの自分が出てくるからです。
こうして夫婦の信頼関係がこわれてくると、相手の嫌なところだけが見えてきます。不和な人間関係が構築されます。子ども達はそれをどう受け止めるのでしょうか。


そうした家庭の中にいますと、子ども達はどちらかの親の味方をして、父か母を憎むようになりかねません。あるいは激しい反抗児になったり、いわゆる不良になったりもします。
子ども達の奥底の心では、父母のどちらも愛しているのに、表面意識では憎しみや怒りの感情となって子ども達の心を苦しめ通します。とても可愛そうな結果です。
一方、夫婦の信頼関係が本質的にはくずれない結婚生活を構築している家庭の子どもは、安心と安定した成長をしますので、おだやかな性格となり、才能も伸びやかに発達し、円満な人柄に成長します。
結婚は一人の男と一人の女の人間関係ですむ事柄ではありません

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3. 夫婦のいさかいは些細なことから
多くの人は恋愛から結婚生活に入るわけですが、あまり結婚生活の幸福を期待しない方がいいと思われます。期待が大きければ、そうでなかった時の失望が大きいからです。
恋愛中は楽しい空想の主人公になっていろいろ思いをめぐらしていればいいのですが、現実に生活を伴にすれば、 生身の良さも醜さも出てきます。人格的にも二人はまだまだ未熟なのです。それに二人だけではない人間関係や社会関係がかかわってきます。そこにはきびしい現実があるのです。


結婚するときの心構えとしては、夫婦となったということだけで満足すべきなのです。 「この人とともに生涯を過ごせる」ことの悦びで充分満足すべきなのです。事実それ以上の悦びはありません。さらには「この人を幸せにしてあげたい」と痛切に思えるようであれば問題ありません。問題となるのは「この人に幸せにしてもらえる」という思いを描く人です。
自分が愛して貰うことばかり考えていて、夫(妻)を愛しようとの思いが少ない場合に、さまざまな夫婦のトラブルが起こってきます。自分は愛していると思っていても、根底では相手にもとめる不満の心が頭をもたげているからです。求めるだけの『誤魔化しの愛』、これが夫婦の人間関係におけるくせものです。


夫婦の人間関係が大事件によって壊れることは滅多にないと言われています。大事件のときには、夫婦は必死ですから共同して、一体となって対処します。
小さなどうでもいいような事で意見の相違を起こし、激しい言葉のやりとりとなり、やがて口もきかない夫婦喧嘩になります。そうなりますと相手のあら捜しが始まります。 過ぎ去った古い出来事まで思い出し、腹の虫が治まらなくなります。


私の場合、妻の返事のしかたひとつで腹を立てたものでした。いや、今もです。男性から見ると妻の返事のしかたはとても大切です。素直に「ハイ」と応じてくれたときには、ほとんど喧嘩は起こりません。反抗的に「でも」「だって」と対応されたときに不調和が漂います。 一番の喧嘩のもとはこうした些細なものなのです。
妻の側から見ると「あんな小さいことで怒って!」とこちらも我慢出来なくなります。


大変なのは結婚前には見えなかった心の傷を抱えている場合です。予想外のやり取りが起こってきます。でもこうした二人の世界を繰り広げながら、お互いに成熟していきます。
まさに結婚は人生修養の場なのです。 安易な考えや気持を改め、これからの結婚生活に腹をすえてかかることが一番の対処法と言えます。

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4. 結婚は人生の逃げ場ではない
結婚生活がうまくいかず悩み苦しんでいる人のなかには、結婚生活に入る時に現状の生活から逃げ出したいがために結婚を選んだということが原因である場合があります。
そういう人の結婚への考え方は、相手に依存をして生きようという安易な気持であったり、生活上の困難さや一人でいることの不安から逃げ出したい気持で結婚を選択したりなどです。


こうした結婚は結婚生活というより寄生生活とでも呼ぶべきものかも知れません。本人にそうした意識はなくても、結婚生活の根底に明るさと強さが欠けていますから、悦びのない沈殿した生活におおわれていきます。
一般的に自分の弱さからもたらされる結果についての認識はあまりありませんが、私の経験から弱さは幸せを阻害する大きな要因の一つです。 弱さは常に失敗と苦悩をくりかえし導きますし、時には病気というかくれみので現われたりもします。


結婚生活は逃げ場のない相克の人間関係の場でもあります。二人で様々な心の重荷を負いながら家庭を創り、未来を創っていきます。強くならなければ幸せは築けません。
もし結婚を選択するにあたって、結婚生活を人生の逃げ場のような気持でいた人は、その心持を変える必要があります。 結婚生活は自己鍛錬と向上の場であることをしっかりと認識すべきです。逃げる心から向かっていく心に変わらないと決して幸せは創れません
結婚生活から味わうしみじみとした幸せ感は、強さと駆け引きのない純粋さからもたらされるのではないでしょうか。

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5. 妻として女性として
結婚生活を始めるにあたって大切なのは結婚への心構えです。ただ相手が好きだから、あの人を自分だけのものにしたいから結婚するというのでは、調和を得た永続的な結婚生活は無理です。
こうした気持は自分中心の考え方ですから、相手を束縛し、相手に求めることの多い結婚生活となりゆきずまりが起こります。
結婚するにあたって大切なのは、 「あの人を愛しているから、あの人に尽くそう」と自分を相手に与える決心が必要です。相手へ執着する気持と愛とを別けて考えるようにしないと、夫婦の調和は得られません。


夫婦は凧と糸のような関係だと言われています。夫が凧で妻が糸です。夫が世間で大きく伸びやかに働くことが出来るのは、妻の巧みな糸さばきがあるからだということを表わしています。
凧と糸は一体なのです。夫と妻も別々の存在ではなく、本来一体です。夫婦は一つの存在なのです。どちらも自分を主張し合っていたのでは一つの存在にはなりません。もちろん自分を主張しないで我慢をしている関係は正しくありませんが、主張の度が過ぎると衝突になります。


家庭においては、最終的には夫を立てます。考えてみてください、会社に社長が二人いたらどうなりますか、 また一つの舟に船長が二人いたら、その舟は迷走してしまいます。家庭においての中心は夫であるべきなのです。妻はその夫を立て、やさしく柔らかく上手に夫を操縦するほうが賢明なのです。これが妻として女性としての結婚生活のあり方ではないでしょうか。

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6. 健全な結婚生活への心構え
結婚生活を長きに渡って続けていく中でとても大切なのは、常に何かの目標を持つことです。男性の場合、生涯の仕事を持ち、それを生きがいとしているのはいいのですが、定年によってその仕事を失った時が問題です。個人としての生涯に渡る目標を若い時から見つけておくことが大事です。


女性の場合、結婚への心構えとして、結婚生活に安住し、惰性に流されない生き方を心がけることが大切です
長い結婚生活の果てに、女性としての魅力を失い、結婚生活がわびしくなっている人たちがいます。その原因は自分としての目標を持たず、ただ夫に隷属して 生きてきたからなのです。子育ての最中はそれだけでも立派な生き方なのですが、その後の結婚生活が問題なのです。


妻として女性として魅力的なのは、独立性を持った女性なのです。人並みの家庭の仕事をこなしていくこととは別に、自分独自の目標を持つことが大切です。 もちろん家庭人として他に何がなくてもいいんです。その家庭に素晴しい何かを付加できれば、それがあなたの価値です。心がわくわくするような目標を見つけられれば最高ですね。


生きる力強さは目標を持ったときに現われます。毎日のわずかの時間を自分に合った能力を身につけることに使えば、 その積み重ねの結果、女性として素敵な生き方になるでしょう。これこそが幸せで健全な結婚生活を創ります。

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7. 自分優先を捨てる
結婚生活を始めてしばらくの間は蜜月がつづきますが、やがて二人の間に込み入った感情的な問題などが起こってきます。いままで生きてきた負の部分が二人の間に関わってきたりするからです。人は幼児期からの影響を色濃くかかえていて、それらが次第に二人の関係に重い課題となって現われたりします。


問題が起こってきたとき「私は間違っていない。私に落度はない」と思っているうちは、二人の関係は行きづまります。そんな時に愛情が冷めてしまう場合が多いのです。この時愛が試されます。相手の負の部分を受け入れて、自分の事として向き合っていくことが大切です。


また、結婚生活が深まるにつれて、自分だけの楽しみや、好みなどをあきらめたり、独身時代の自分中心で好きなようにしていた生き方や生活のパターンを捨てたりしなければならなくなります。


相手のためになることを心がけ、二人にとって必要なことを最優先にする生活にしていくことが求められます。 困難ですが「自分優先」を捨てる必要があります。自分のことより、相手が何よりも大切だと考えられるようになれば、二人の結婚生活は生き生きとしてきます

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8. 結婚で失われるもの
自由でみずみずしい美しい鳥も、それを捕まえて檻に入れてしまうと、みずみずしさや生き生きとした力は失われていきます。
私たちは結婚生活において、これと同じようなことをしています。自分だけのものにしておきたい衝動で、私たちは知らず知らずのうちに相手を閉じ込めようとしてしまいます。愛を独占したいのです。独身時代のように、自由に行動されるのが怖いのです。 今の時代は恋愛感情の抑制の希薄な時代ですから、相手を自由にすることへの不安が強いのです。


女性の場合ですと、夫のために友人や仕事、もろもろの活動を止めたり、ひかえめにしたりするかも知れませんし、男性も一人でいる楽しさを捨てたりして、結婚のために犠牲をはらうかも知れません。
その結果、独身時代、恋人時代の生き生きとした魅力をしだいに失い、二人の 人間関係が色あせていきかねません。特に女性は、広くコミュ二ケーションを求め、多くの親しさに結びつくことが好きですから、結婚による閉塞感にはつらいものがあるだろうと思います。


結婚生活に大切なのは、二人の独立性です。相手に束縛されない自分だけの時間を持つことは、結婚生活にとってきわめて大切なことのように思われます。そのためには お互いの強い信頼関係が根底に必要です。この信頼関係の構築は結婚前から始まっています。普段からの生き方が決め手になります。親密さと自由さ、この二つが結婚生活をいっそう充実させるでしょう。これも大切な結婚への心構えです。

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